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HARVESTERS TOKACHI

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会員紹介

道中小企業家同友会とかち支部農業経営部会に所属する会員の紹介記事を掲載しています。

1. 世界の農業の頭脳、新しい酪農を創る

 純粋持株会社として、畜産IoT(モノのインターネット)事業を展開する株式会社ファームノート、自社牧場の展開を目指す株式会社ファームノートデーリィプラットフォームを傘下に持つ。

 「世界の農業の頭脳を創る」をコンセプトにしたファームノートでは、人工知能(AI)を通じて、牛個体の行動データから牛の状態の見える化や異常検知をするセンサー「ファームノート・カラー」、スマートフォンでかんたんに牛群管理ができるアプリ「ファームノート・クラウド」を提供。効率的で生産性の高い牧場経営を支援する。

 一方、「新しい酪農の形を創る」ことを目指しているのが、ファームノートデーリィプラットフォーム。2020年の立ち上げと同時に、根室管内中標津町の自社牧場を運営。酪農生産のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を通じて、新しい酪農畜産の形を作る事を究極の目標に掲げる。

 生産者に外からアプローチするだけでなく、生産者の立場として、インターネット技術だけではアプローチできない課題にも取り組む。酪農家戸数の減少が続く中、内外から酪農畜産業界の活性化を加速させる狙いもある。

2. 経験問わない酪農経営へ

 「経験と勘」に頼っていた畜産・酪農業界に、IoT技術を導入した同ホールディングス。きっかけは2013年。酪農家から「業務が紙だらけ。改善したい」とする問い合わせからだった。

 ファームノートホールディングス代表取締役の小林晋也さん(41)は当時、ウェブ関連システムを手がけるIT(情報技術)企業・スカイアーク代表取締役。飼料の在庫管理から経営に至るまで、酪農家が課題を抱えている現状を確認、試作品を手がけると好評を得たため、ファームノートを立ち上げた。

 また、ファームノートディリープラットフォームでは、IoT・AIだけでなく、牛舎設計から搾乳などの自動化、牛の遺伝改良、疾病予防、繁殖改善についてのDX化を実証。生産性向上への後押しだけでなく、経験の有無を問わずに、酪農経営が可能な世界を目指し、酪農業界の発展と貢献の一助になっている。

3. 「楽しい会」の農業経営部会

 小林さんは帯広で生まれ育ち、旭川工専卒業後、部品商社勤務を経て、システム開発会社「スカイアーク」を起業。農業経営部会には2004年に入会し、現在は幹事を務める。入会のきっかけは、「新村さん(十勝しんむら牧場・新村浩隆社長)に入れ、と誘われたから」と笑う。

 入会すると、「開拓者精神にあふれる人たちが十勝にいて、(自分も)安心できる事が分かった。楽しい会」。多忙を極める中でも自らの広い人脈を生かした講師の手配など、時には裏方に徹する。と同時に、「十勝で仲のいい人ができた。みんなでまとまり、一つの大きなことをやってみたい、とも思う」と話す。

4. 「生きる」をつなぐ

 同社グループは「『生きる』をつなぐ。」をキーワードに、人・動物・自然とのつながりを大切にする。技術革新を通じて、人・動物・自然の幸せにつながるよう、持続可能な視点で事業を生み出し続ける│との道しるべをかかげる。

 小林さんはかつて、ビジョンを実現するためではなく、ビジネスの成功そのものが目的となり、自分自身がビジョンから逸れてしまっていた経験もある。だからこそ、ビジネスの成功とビジョンの実現を両立するためには、「それをともにしてくれる人の協力が必要だ」と強調する。

 さらに、「モノを売ったから終わり、という関係性ではない。顧客と何をやるか、ということが前提」、「どういったモノが、世の中にあれば前進していくのか、を一緒に考えていこう、という事」と説く。

 その考えの一つが、中標津町での牧場の運営だ。さらに新たな拠点として、第二牧場を来年度に稼働を予定しており、第三牧場も計画するなど、実証牧場数を拡大する考えも示す。

 「日本発の酪農生産技術を世界に広げ、『生きる、をつなぐ』のビジョンを実現する企業群に進化させたい」とする小林さん。「知恵を共有しながら、一つのものを進める。こうした関係性がコミュニティとなり、一つの大きなムーブメントを作りたい」。

 

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DATA

名称 ファームノートホールディングス
代表者 小林晋也
所在地 〒080-0847 北海道帯広市公園東町1丁目3-14
営農形態 株式会社
主要生産物
加工品
HP https://farmnote-hd.com/
SNS Facebook: https://www.facebook.com/farmnote
Twitter: https://twitter.com/farmnote
メール ファームノートホールディングスの「お問い合わせ」フォームで対応
電話番号
ファクス
WEB販売 あり
アクセス とかち帯広空港から車で30分