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土づくり 持続的な農業を目指して~JA報告書から(中)

土づくり 持続的な農業を目指して~JA報告書から(中)

 土づくりの調査では、現在の輪作体系に新たな作物を導入する意向があるかも聞いた。質問に「ある」と答えた農家は30・9%に上る。このうち、検討したい作物として最も多かったのが、46・6%を占めた「緑肥」だった。

/半数が導入検討/

 緑肥は土壌中に有機養分を与えることになり、十勝では古くから活用されてきた。病害の軽減や地力の維持・向上に役立つ。十勝総合振興局農務課は「直接の収入になる作物ではないが、土づくりの上で重要」とする。

 緑肥を入れている農家の数は増えており、今回の調査では82・7%が該当。前回調査(1999年)から4・1ポイント増えた。「有機物の補給」(27・1%)、「センチュウ対策」(19・2%)、「土壌病害の軽減」(13・2%)などが緑肥を使う主な理由に挙げられている。

 栽培形態としては、主作物の収穫後に栽培し、秋にすき込む後作緑肥が74・4%を占める。小麦の収穫後に緑肥を入れている浦幌町の農家は、「緑肥を入れることで、4年輪作のところが5年輪作のようになり、土が良い状態に保たれる」と話す。

/ヘイオーツ伸び/

 使用する緑肥の種類には変化が現れている。最も多く利用されているのが「えん麦野生種(ヘイオーツ)」の56%。前回調査から36・7ポイントも伸ばした。

 ヘイオーツは根菜類の収量を減少させる「キタネグサレセンチュウ」を減らす効果があり、ジャガイモそうか病、小豆の落葉病の被害も軽減する。今調査でもこれら病害を問題視している農家は多かった。研究機関により病害への有効性が示されたことを受け、利用が増えたとみられている。

 ヘイオーツに次いで利用が増えたのがヒマワリで、2・8ポイント増の3・4%。帯広畜産大の谷昌幸教授はヒマワリの効果について「土の中のリンを取り出してくれる菌が増える」と説明する。

 十勝管内はリンが過剰に蓄積された畑が多いとされ、この対策としてヒマワリが用いられている。谷教授は「雑草が生えにくくなるベッチ(1・8ポイント増の1・8%)も含め、有機物の補給のみならず、緑肥を使用する目的が明確になっており、良い傾向だ」と述べる。

 緑肥作物は土づくりを支え、主要作物の収量増につながっている。十勝では陰の「第5の作物」になりつつある。(中島佑斗)

土づくり 持続的な農業を目指して~JA報告書から(中)(全3件)

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