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乳業各社チーズ値上げ 酪農家に不安も

乳業各社チーズ値上げ 酪農家に不安も

 道内で生産する生乳は、ホクレンと乳業各社が毎年交渉し、用途別に乳価を設定する。2018年度はチェダーなどのハードチーズが5・8%増の73円(1キロ当たり)、ソフトチーズが7・4%増の73円に引き上げられた。離農などで全国的に生乳が不足していることが乳価上昇の背景だ。

 生乳を仕入れて加工する乳業各社は、乳価上昇で採算が悪化する。雪印の試算によると、本業のもうけを示す営業利益が18年度に7億円減る要因となる。森永は4億円の減益要因だ。

 減益を回避するため、雪印と森永は5月1日出荷分から製品価格の値上げに踏み切った。「輸入原料チーズ価格が高値で推移しそう」(森永)というのも一因。よつ葉乳業(札幌)も4月以降、家庭用と業務用で価格を順次引き上げている。

 乳業各社は国内のチーズ需要が今後も伸びるとして、新商品開発に力を入れている。ただ、食料品価格が総じて上昇傾向の中、嗜好(しこう)品であるチーズの値上げを消費者がすんなり受け入れるかは予断を許さない。

 酪農法人Jリード(豊頃町)の井下英透代表は「値上げは仕方ない面があるが、製品の容量を減らして対応するケースも多い。消費者の印象が悪くならなければいいが」と指摘する。今回の値上げと同時に、明治が7品目、森永が4品目で価格を据え置きながら容量を減らすことを決めた。

 チーズ向けの乳価は上昇したとはいえ、飲用向け(117円40銭)より低く、継続的な引き上げを望む酪農家は多い。ドリームヒル(上士幌町)の小椋幸男代表は「乳業側は過去の乳価交渉で、引き上げに応じられない理由として消費の冷え込みを挙げていた」と警戒する。実際に消費が減れば、来年度の引き上げ交渉が厳しくなりかねない。

 一方、飲用向けも乳価引き上げは簡単ではない。明治の親会社、明治ホールディングスによると、国内の牛乳事業(乳飲料などを含む)は赤字が続いている。20年度の黒字化を中期経営計画の目標の1つに掲げ、事業効率化を進める。管内酪農家は今年も、乳価交渉の行方に気をもむことになりそうだ。(伊藤正倫)

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